はじめに
Google の使命は世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすることです。その点において、位置情報は重要な役割を果たします。運転ルート、現在地付近の情報を含む検索結果、レストランが通常混んでいる時間帯の表示など、位置情報を使用すると、Google 全体で提供されるエクスペリエンスの関連性と利便性が高まります。
また、位置情報は、適切な言語によるウェブサイトの表示や Google サービスの安全性確保など、重要な機能の一部にも利用されています。
Google プライバシー ポリシーには、Google のサービスの利用時に、位置情報などのデータを Google がどのように使用するかが記載されています。このページでは、Google が使用する位置情報と、その位置情報の用途をご自身で管理する方法について詳しく説明します。18 歳未満のユーザーについては、データの取り扱いが一部異なる場合があります。詳しくは、Google のファミリー リンクで管理する Google アカウントおよびプロフィールのプライバシーに関するお知らせ(13 歳またはお住まいの国の該当する年齢未満のお子様向け)、および Google のティーン向けプライバシー ガイドをご覧ください。
Google が位置情報を利用する仕組み
Google が位置情報を使用する場面は、利用されるサービスや機能、ユーザーのデバイスやアカウント設定によって異なります。Google は、次のような場合に位置情報を使用することがあります。
機能の利便性を向上させるため
Google は、現在地に関連する検索結果を短時間で提供する、毎日の通勤経路の通勤時間を予測する、ユーザーの状況に基づいておすすめを表示するなど、Google サービスを利用しやすくするために位置情報を使用、保存することがあります。たとえば、映画の上映時間を検索している人は、別の都市ではなく、近隣の映画館で映画を見たい可能性が高いため、Google マップでは、位置情報を基に地図上にその人の現在地が表示され、目的地までの移動経路が提供されます。
訪れた場所を確認できる
タイムラインを使えば、デバイスを持って訪れた場所を確認できます。タイムラインを使用するには、ロケーション履歴を有効にします。この Google アカウント設定によって、以前訪れた場所や移動経路の自分専用の地図が作成されます。ロケーション履歴を使用することを指定すると、Google アプリを開いていないときでも、デバイスの正確な位置情報が自分専用の地図に保存されます。タイムラインで、この情報の確認、削除を行えます。
短時間で、より役立つ検索結果が表示される
一例として、Google アカウント設定のひとつである「ウェブとアプリのアクティビティ」が挙げられます。これは、ユーザーがさまざまな Google サービスでログインしているときに機能をより使いやすくするために、自分のアクティビティ データや位置情報などの関連情報を保存できるようにする設定です。たとえば、過去に検索を行ったおおよその現在地に基づいて関連性の高い検索結果が表示されるようになります。
より関連性の高い広告を表示するため
位置情報は、Google がより関連性の高い広告をユーザーに表示するうえで役立ちます。たとえば「近くの靴屋」などを検索すると、ユーザーの位置情報に基づいて付近にある靴屋の広告が表示されます。あるいは、ペット向けの保険を検索しているときに表示される広告は、地域に応じて提示される保障内容が異なる可能性があります。詳しくは、位置情報が広告表示に使用される仕組みをご覧ください。
エクスペリエンスの安全性を高める
Google は、基本的なサービス(たとえば、新しい都市からのログインなど普段とは異なるアクティビティを検出し、アカウントを安全に保つ)を提供する目的で、ユーザーの現在地に関する情報を使用します。
匿名化したコミュニティの傾向や予測情報の表示、および調査目的
Google は、調査のため、およびコミュニティの傾向を示すために、位置情報を匿名化して集計した形でも使用します。
位置情報のその他の用途については、Google プライバシー ポリシーをご覧ください。
Android デバイスや Android アプリの位置情報サービスの仕組み
お使いのデバイスの位置情報に基づき、ユーザーはローカル検索結果や通勤経路の交通情報、周辺のレストランなどの情報を得ることができます。デバイスの位置情報サービスによる現在地の推定や、デバイスの特定のアプリやサービスによるデバイスの位置情報の利用およびその用途について、スマートフォンやタブレットの Android デバイス設定で管理できます。
アプリでのデバイスの位置情報の使用をご自身で管理する方法
Android デバイスの設定で、どのアプリにデバイスの位置情報の使用を許可するかを管理できます。設定では、アプリが正確な位置情報にアクセスできるか、おおよその位置情報にアクセスできるかを、ご自身で選択できるようになっています。アプリによるデバイスの位置情報へのアクセスについては、[常に許可]、[アプリの使用中のみ許可]、[毎回確認]、[許可しない] のいずれかを指定できる設定も追加されています。これらの設定を利用できるかどうかは、デバイスの Android バージョンによって異なります。詳細
デバイスの位置情報の仕組み
Android デバイスは、デバイスの設定に応じて、GPS、センサー(加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、気圧計など)、モバイル ネットワーク信号、Wi-Fi 信号など、さまざまな入力データを基に現在地を推定します。これらの入力データを使用して、可能な限り正確な現在地を推定することができます。この位置情報は、デバイス上で必要な権限が付与されているアプリやサービスに提供されます。詳しくは、Android デバイスの位置情報の設定を管理するをご覧ください。
Android では、建物が密集する都市部や屋内など、GPS 信号が利用できない場合や精度が低い環境では特に、デバイスの現在地を推定するためにモバイル デバイスと Wi-Fi ネットワークの信号を使用することがあります。Google 位置情報の精度(GLA、別名 Google 位置情報サービス)は、これらの信号を使用してデバイスの位置情報の精度を改善する Google サービスです。
より正確な位置情報を提供するため、GLA が有効になっているときは、Android デバイスから位置情報(GPS、Wi-Fi アクセス ポイント、モバイル ネットワーク、デバイス センサーに関する情報など)を定期的に収集します。その際、どのユーザーにも関連付けられていない、ローテーション式の一時的なデバイス識別子が使用されます。GLA ではこの情報を使用して、Wi-Fi アクセス ポイントやモバイル ネットワーク基地局のクラウドソース マップを作成するなどにより、位置情報の精度を向上させ、位置情報を利用したサービスを提供しています。
GLA は、Android デバイスの位置情報の設定からご自身でいつでもオフにできます。GLA が無効になっていても、Android デバイスの位置情報は引き続き収集されます。この場合、デバイスは GPS とデバイス センサーのみによってデバイスの現在地を推定します。
Google が現在地を認識する仕組み
利用しているサービスや設定によっては、一部のサービスやプロダクトの利便性を高めるために、さまざまなタイプの位置情報が Google により使用されることがあります。
位置情報は、IP アドレスやデバイスの現在地などのリアルタイムのシグナルだけでなく、Google のサイトやサービスでの保存されたアクティビティにも基づいています。Google が位置情報を取得する主な方法は次のとおりです。
IP アドレスを使用
IP アドレス(インターネット プロトコル アドレスとも呼ばれます)は、インターネット サービス プロバイダによってパソコンやデバイスに割り当てられる番号です。IP アドレスを使って、ユーザーのデバイスとユーザーが使用するウェブサイトやサービスとの接続を確立します。
他の多くのインターネット サービスと同様に、Google は、一部の基本的なサービスを提供するために、ユーザーのおおよその現在地に関する情報を使用することがあります。これにより、たとえば時間を検索したユーザーに関連性の高い結果を表示できるほか、新しい都市からのログインなど普段とは異なるアクティビティを検出してアカウントを安全に保つことができます。
なお、デバイスでインターネット トラフィックを送受信するには IP アドレスが必要です。IP アドレスは、おおむね地域に基づいているため、ユーザーが使用するアプリ、サービス、ウェブサイト(google.com を含む)はいずれも、IP アドレスからユーザーのおおよその現在地に関する情報を推定および使用できる可能性があります。
保存されたアクティビティを使用
ウェブとアプリのアクティビティを有効にした状態で Google アカウントにログインすると、Google のサイト、アプリ、サービスでのアクティビティ データがアカウントのウェブとアプリのアクティビティに保存されることがあります。アクティビティによっては、Google サービスを使用したおおよその現在地に関する情報が含まれることもあります。検索におおよその現在地を使用する場合、検索範囲は 3 平方キロメートル以上となるか、1,000 人以上の位置情報を占めるまで拡大されます。これで、ユーザーのプライバシーを保護することができます。
場合によって、過去に検索を行った地域を使用して、現在の検索での関連する位置情報が推定されることもあります。たとえば、チェルシーにいるときにカフェを検索すると、今後の検索でもチェルシーの検索結果が表示されることがあります。
ウェブとアプリのアクティビティの確認、管理は、[マイ アクティビティ] で行えます。
Google アカウントにログインしていない場合は、使用中のデバイスからの過去の検索に関する位置情報が保存され、より関連性の高い検索結果やおすすめ情報を提供するために使用されます。検索のカスタマイズ機能をオフにすると、現在地の推定に過去の検索アクティビティが使用されなくなります。詳しくは、シークレット モードで検索とブラウジングを行う方法をご覧ください。
保存した自宅や勤務先の住所
自宅や職場など、ご自身にとって重要な場所を Google アカウントに保存することもできます。自宅や職場の住所を設定すると、自宅や職場までのルートの検索や付近の検索結果の表示や関連性の高い広告の表示など、その住所によって機能が使いやすくなります。
自宅や勤務先の住所は、Google アカウントでいつでも編集、削除できます。
デバイスを使用
Google アプリがデバイスの位置情報を使用する仕組み
各種アプリ(検索やマップなどの Google のアプリを含む)が正確な位置情報にアクセスできるかどうかについて、デバイスの設定や権限を使用してご自身で管理できます。このような正確な現在地は、Google マップのようなアプリで、道案内や現在地付近の検索結果を改善するのに役立ちます。たとえば、正確な位置情報の設定や権限をオンにしておくと、近くのスポットや天気情報などについて、より関連性の高い検索結果が表示されるようになります。
iOS と Android のどちらにも、アプリへの位置情報の利用許可をオンまたはオフにできる設定があります。アプリに位置情報の使用を許可すると、アプリが位置情報に基づく機能とサービスを提供できるようになります。なお、役立つ結果を迅速に提供したり、位置情報を更新し続ける必要性をなくすことでバッテリーを節約したりするために、アプリが正確な位置情報を一時的に保存しなければならない場合があります。
「デバイスを探す」アプリなど、バックグラウンドでデバイスの位置情報にアクセスする必要があるアプリもあります。また、現在地の共有など、特定の機能を使用する場合にもデバイスの位置情報が必要となります。
Android デバイスでの位置情報の仕組みについて詳しくは、こちらをご覧ください。
Google アカウントにロケーション履歴およびウェブとアプリのアクティビティが保存される仕組み
2024 年にかけて今後数か月にわたり、ロケーション履歴の設定が変更される予定です。現在のロケーション履歴のユーザーには、この変更による影響がアカウントに及ぶ時点で通知が届きます。この通知が届いた後、アカウントとアプリの設定にタイムラインが表示されるようになります。すでにタイムラインを利用しているユーザー(タイムラインを直接オンにしているユーザーを含む)については、このページに記載されているロケーション履歴の位置情報に関する情報がタイムラインの使用に適用されます。詳細
ロケーション履歴およびウェブとアプリのアクティビティ
「ロケーション履歴」と「ウェブとアプリのアクティビティ」は、位置情報を使用する Google アカウント設定です。それぞれの概要は次のとおりです。なお、その他の機能やサービスでも、位置情報が収集または保存されることがあります。
ロケーション履歴
ロケーション履歴を有効にすると、タイムラインが作成されます。タイムラインは、以前訪れた場所、移動経路、旅行した場所を確認できる自分専用の地図です。
ロケーション履歴は、デフォルトではオフになっています。ロケーション履歴をオンにした場合、現在地送信機能がオンになっていて条件を満たすモバイル デバイスすべてについて、デバイスの正確な位置情報が定期的に保存されます。Google アプリが使用されていないときも、デバイスの位置情報はタイムラインの作成に使用されます。
あらゆるユーザーにとって便利な Google サービスを提供するために、ロケーション履歴は次の用途に使用されます。
- 匿名化された位置情報に基づいて、混雑する時間帯や環境保護に役立つ見識などの情報を表示する
- 不正行為や悪用の検出、防止を行う
- 広告サービスを含む Google サービスの改善と開発を行う
ロケーション履歴は、ユーザーが広告を見て来店する可能性を企業や店舗が予測することにも役立ちます。
タイムラインに保存されている情報は、いつでも確認、編集、削除できます。ロケーション履歴が有効になっているかどうかは、[アクティビティ管理] で確認できます。ここで、ロケーション履歴の設定や、位置情報を提供するデバイスを管理できます。
ロケーション履歴の設定の一環として正確な位置情報を収集する頻度はさまざまです。たとえば、Google マップでナビを使用している場合は、1 分ごとに複数回収集されることがあります。ただし、スマートフォンを頻繁に使用していないときは、数時間に 1 回のみの場合もあります。
ロケーション履歴のデータの保存期間はご自身で設定できます。3 か月、18 か月、または 36 か月後に自動的に削除するか、手動で削除するまで保持することができます。
重要
ロケーション履歴をオフにした場合
- ユーザーが保存した過去のロケーション履歴のデータは、ユーザーが手動で削除するまで保存され続けます。ユーザーが手動で削除しなかった場合は、ユーザーが自動削除の設定で指定した期間後に自動的に削除されます。
- ロケーション履歴を無効にしても、ウェブとアプリのアクティビティや IP アドレスなどに基づくその他の Google サービスでの位置情報の保存、使用方法には影響しません。他の設定で位置情報が保存されることもあります。
ロケーション履歴が有効になっているかどうかは、[アクティビティ管理] で確認できます。詳細
ウェブとアプリのアクティビティ
ウェブとアプリのアクティビティのデータは、マップ、検索などの Google サービスで機能をより使いやすくするために使用されます。広告の設定に応じて、より関連性の高い広告の表示に使用されることもあります。ウェブとアプリのアクティビティは、アカウントにログインしていれば、お使いのすべてのデバイスで動作します。
ウェブとアプリのアクティビティを有効にした場合、さまざまな Google サービスでのアクティビティに関するデータがアカウントのウェブとアプリのアクティビティに保存されます。これには、Google サービスを使用したおおよその現在地など、関連する情報も含まれます。
たとえば、天気情報を検索し、デバイスから送信された位置情報に基づく検索結果を取得するとします。その場合、検索したときのデバイスのおおよその現在地を含む、このアクティビティ全体が「ウェブとアプリのアクティビティ」に保存されます。なお、保存されるのはおおよその現在地のみであり、デバイスが送信した正確な現在地は保存されません。保存される位置情報は、IP アドレスやデバイスから取得される場合があり、今後の検索でより関連性の高い位置情報を特定できるようにする目的で使用されることがあります。こうして保存された位置情報は、30 日後に「ウェブとアプリのアクティビティ」から自動的に削除されます。
ウェブとアプリのアクティビティのデータを利用して、Google はユーザーに関連するおおよその地域を把握し、ユーザーが検索などのアクティビティを行った際にその地域に適した検索結果を含めます。
アクティビティ管理にアクセスして、「ウェブとアプリのアクティビティ」で保存された位置情報などの情報を確認、削除したり、この機能をオフにしたりできます。「ウェブとアプリのアクティビティ」をオフにすると、それ以降のアクティビティ データが保存されなくなります。
重要
ウェブとアプリのアクティビティを無効にした場合
- アクティビティは引き続き保存され、ユーザーが手動で削除するまで使用されることがあります。このデータはいつでも削除できます。手動で削除しなくても、保存された位置情報は 30 日後に自動的に削除されます。
- ウェブとアプリのアクティビティを無効にしても、ロケーション履歴など、他の設定による位置情報の保存、使用方法には影響しません。IP アドレスなど、他の設定の一部として他の種類の位置情報が保存されることもあります。
ウェブとアプリのアクティビティが有効になっているかどうかは、[アクティビティ管理] で確認できます。詳細
仮名化または匿名化された位置情報を Google が使用する仕組み
Google では、ユーザーのプライバシーを強化するために、匿名化および仮名化した位置情報を使用しています。通常、匿名化された情報を個人に関連付けることはできません。仮名化された情報は、個人のアカウント、名前、メールアドレスといった個人を特定できる情報ではなく、数字の羅列のような一意の識別子に関連付けられます。匿名化および仮名化された位置情報は、広告またはトレンドなどの目的で、Google のプロダクトやサービスで使用される場合があります。
ユーザーは、位置情報にリンクされている特定の匿名 ID をリセットできる場合があります。たとえば、Android デバイスで広告 ID をリセットすることで特定の匿名 ID をリセットできます。さらに、Google は、GLA(デバイスの位置情報を利用したサービスと精度を高めるためにユーザーが管理できるデバイス設定)の場合など、ユーザーのプライバシーを強化するために特定の匿名 ID を自動的にリセットします。
一方、Google は匿名化された位置情報を使用する場合もあります。たとえば、Google マップでレストランや公園などをタップしたときに、特定のエリアにあるこうしたスポットのトレンドが表示されることがあります。混雑する時間帯などのトレンドデータの作成に使用された情報は、個人の特定に使用することはできません。混雑状況に関する正確な匿名データを提供するのに十分な情報が Google にない場合は、こうした情報は表示されません。
また、Google は、ログアウトしたユーザーがブラウザやデバイスに関連付けられた情報を管理できるその他の方法(検索のカスタマイズ設定、YouTube の設定、広告設定など)も用意しています。詳細
Google での位置情報の使用について詳しくは、Google プライバシー ポリシーをご覧ください。Google が収集したデータの保持、および Google によるデータの匿名化の方法も合わせてご確認ください。
Google が位置情報を保持する期間
Google プライバシー ポリシーには、Google が収集する位置情報を含め、ユーザーデータの保持に関する方針が記載されています。位置情報の収集期間は、情報の内容、用途、ユーザーの設定内容に応じて異なります。
一部の位置情報はユーザーが削除するまで Google アカウントに保存される
- 保持と削除を管理する: ロケーション履歴とウェブとアプリのアクティビティのどちらにも自動削除オプションがあります。この設定に基づいて、データは 3 か月、18 か月、または 36 か月後に自動的に削除されます。このデータは、タイムラインとマイ アクティビティでも確認できます。また、設定に応じて特定のアクティビティを削除したりデータを一括削除したりすることもできます。これらの設定や自動削除オプションはいつでも変更できます。
- 位置情報の保存: Google のプロダクトやサービスによっては、位置情報が Google アカウントに保存されることがあります。たとえば、Google フォトで撮影場所をタグ付けしたり、Google マップで自宅や職場の住所を追加したりできます。この位置情報は削除できます。
ユーザーがデータを削除すると、Google はポリシーに沿ってアカウントから安全かつ完全に削除します。そのため、データの復元は行えなくなります。まず、ユーザーが削除したアクティビティは表示されなくなり、Google を使いやすくするために使用されなくなります。その後、そうしたデータを Google のストレージ システムから安全かつ完全に削除するためのプロセスが開始されます。詳しくは、Google が収集したデータの保持をご覧ください。
一定の期間後に期限切れとなった情報
その他の位置情報については、Google が収集したデータの保持で説明されているように、データが削除されるまで一定の期間 Google が(手動で削除する代わりに)保存する場合があります。データを安全かつ完全に削除するためにかかる時間は、データの種類によって異なります。次に例を示します。
- サーバーログの広告データを匿名化するため、9 か月経過した時点で IP アドレスの一部を削除し、18 か月経過した時点で Cookie 情報を削除しています。
- Google は、ウェブとアプリのアクティビティから IP ベースの位置情報とデバイスの位置情報を 30 日後に削除します。
限定的な目的のために長期間保持される情報
Google プライバシー ポリシーに記載されているとおり、「セキュリティ、詐欺および濫用の防止、取引記録の保持など、正当な業務上または法律上の目的のために必要に応じて他のデータよりも長期間保持するデータもあります」。詳しくは、Google のデータ保持に関する方針をご確認ください。
位置情報が広告表示に使用される場面
より関連性の高い広告を表示するため
広告はユーザーの位置情報に基づいて表示されることがあります。一般に、Google に表示される広告には、表示される商品と同じ種類の位置情報が使用されます。たとえば設定によっては、デバイスの位置情報、IP アドレス、過去のアクティビティ、Google アカウントの自宅や勤務先の住所などに基づいて、Google 検索とその他の Google サーフェスに広告が表示されることがあります。また、ユーザーが関心を持っている国やおおよその地域を推定するため、メタデータ(ブラウザのタイムゾーン、ドメイン、ページ コンテンツ、ブラウザの種類、ページの言語など)が使用されることもあります。Google は、ユーザーの IP アドレス、VPN、プロキシ サービスなどのネットワーク情報から得られる位置情報シグナルに加えて、このメタデータを利用することがあります。
位置情報を使用することで、ユーザーの現在地(つまり、ユーザーに関連する地域)に基づき関連性の高い広告が表示されるようになります。たとえば、デバイスの位置情報の設定が有効な場合に Google で近くのレストランを検索すると、現在のデバイスの位置情報を使って、現在地に近いレストランの広告が表示されることがあります。位置情報を使用して、近くの企業や店舗までの距離が Google 上に広告の一部として表示されることもあります。
また、より関連性の高い広告を表示するため、「ウェブとアプリのアクティビティ」の設定の一部として保存されている閲覧履歴や過去のアプリのアクティビティ(検索、ウェブサイトの訪問、YouTube で視聴した動画など)、およびおおよその現在地を使用することがあります。たとえば、近くで牛乳を購入できる場所を Google で検索すると、普段バスや電車を待っている間に Google 検索をよくブラウジングしている地域にある食料品店の広告が表示される可能性があります。
広告主は、事業を展開している国、都市、地域など、おおよその地域にのみ広告のターゲットを設定できます。
ディスプレイ ネットワークについて詳しくは、ヘルプセンターをご覧ください。
広告主がパフォーマンスを測定できるようにするため
Google は、Google サービスの利用状況を把握するため、分析や測定にも位置情報を使用することがあります。たとえば、ロケーション履歴を有効にしている場合、Google はこのデータを使用して、ユーザーがオンライン広告を見て来店する可能性を広告主が予測できるようサポートします。広告主と共有されるのは、個人情報ではなく、匿名の予測情報のみです。このために、Google は広告クリックなどのオンライン アクティビティ データを、広告主の店舗に関連するロケーション履歴のデータに関連付けます。ロケーション履歴が広告主と共有されることはありません。
Google のプロダクトやサービスを改善するため
Google は広告サービスの改善にも位置情報を使用します。たとえば、アカウントに保存される、ユーザーが反応した広告に関するデータ(関連アクティビティのおおよその現在地など)は、集計されて、スマート自動入札ツールを改善する機械学習モデルで使用されることがあります。アカウントのデータが広告主と共有されることはありません。
広告表示における位置情報の使用をお客様自身で管理する方法
過去に Google のサイトやアプリを使用したことのあるおおよその地域を、表示する広告の判断にどのように使用するかは、[マイ アド センター] の [Google を使用した地域] で管理できます。
[Google を使用した地域] がオンの場合
[広告のパーソナライズ] と [Google を使用した地域] が有効になっている場合、Google は、ウェブとアプリのアクティビティに保存されている、Google のサイトやアプリが使用されたおおよその地域に関連するデータを、広告のパーソナライズに使用します。
[Google を使用した地域] がオフの場合
[広告のカスタマイズ] または [Google を使用した地域] が無効になっている場合、「ウェブとアプリのアクティビティ」に保存されている、Google のサイトやアプリを使用したおおよその地域に関連するデータが広告のパーソナライズに使用されることはありません。[Google を使用した地域] が無効になっている場合でも、ユーザーの現在地や Google アカウントで自宅と勤務先に設定した場所に基づいた広告が表示されることがあります。
また、ユーザーがログアウトしている場合でも、デバイスやアプリの設定によっては、デバイスの現在地や IP アドレスに基づく位置情報が使用されることがあります。
ログアウトしているときにパーソナライズされた広告をオンまたはオフにする方法について詳しくは、こちらをご覧ください。